形を超えて、美しさが育つとき
- yukisyoga
- 3 日前
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ヨガを続けていると、ポーズの形が気になってくる時期があります。
綺麗に動きたい、格好よくポーズをとりたい。写真のような動きを求めてしまう気持ちも、とても自然なものです。
形の美しさは、意欲を育ててくれます。「もっとできるようになりたい」という前向きな力をくれる、大切な入り口です。
でも、ヨガを続けていくと、ふと気づく瞬間があります。
内側の感覚が育つと、形以上の美しさが生まれる——ということに。
呼吸が深く入るとき、身体のどこかがふっと柔らかくなるとき、思考がほどけて、静けさだけが残るとき。
その瞬間の身体は、外から見える形を超えて、その人にしかわからない輝きをまといます。
ヨガは本来、外側の形を整えるためのものではなく、内側の声を聴くための時間 です。
どれだけポーズが美しく見えても、呼吸が止まっていたり、体のサインを無視していたりすると、そこには“緊張の影”が生まれます。
思考だけで、外見だけで、ポーズをつくろうとすると、身体は無理をしてしまいます。それは、怪我にもつながります。
反対に、たとえ形が完璧でなくても、呼吸が通り、自分の内側を丁寧に感じているとき、身体は驚くほど安全に、自由に動きます。
ヨガの美しさは、外から見える線ではなく、内側から滲み出る静けさがつくります。
だから、形を大切にしても大丈夫。そして同時に、形の奥にある“気づき”にも耳を澄ませてみてください。
今日のポーズはどう感じたのか。呼吸はどこまで届いていたのか。心はどこでふっと柔らかくなったのか。
その小さな気づきが積み重なると、外側の形よりも深い、あなた自身の美しさが育っていきます。
ヨガの練習は、形を整えることで始まり、内側の美しさに出会う場所へと続いていく——そんな道のりなのだと思います。





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