食べることは本来もっとシンプルでいい
- yukisyoga
- 6月28日
- 読了時間: 3分
グルテンフリー、糖質制限、ヴィーガン——いま、さまざまな食スタイルが注目されています。健康への意識が高まるのは素晴らしいこと。だけど、それに振り回されていませんか?
私が食べるものを決めるとき、一番大切にしているのは「自分の体の声を聞くこと」です。
27年前、私はお肉を食べることをやめました。きっかけは、一緒に暮らしていた犬です。その存在を通して、「人間以外の命」への意識が大きく変わっていきました。自然とアニマルライツ(動物愛護)に関心を持つようになり、いつのまにかヴィーガンに。当時はまだ「ヴィーガン」や「ベジタリアン」という言葉さえ、私には馴染みがありませんでしたし、日本でもほとんど知られていませんでした。
それから約15年。ライフスタイルの変化や、出会う人との関わりを経て、いまの私は時々乳製品や放し飼いの卵、そして少しの青魚をいただくようになりました。
食生活の変化とともに、体にも変化がありました。髪や肌にツヤが出て、顔色が明るくなり、体が内側から温まるように感じます。さらに6〜7年前からは、歯の強さも戻ってきました。
お肉は今も食べていません。アニマルライツの観点からの選択です。魚も自分の体に必要な分だけ。特に青魚を中心に、絶滅が危惧される種は避けています。卵は、放し飼いで育てられたものだけを選んでいます。
私にとって食べ方とは、ただの健康管理ではなく、地球やすべての命に目を向ける生き方でもあります。そんな“食のリズム”が、結果的に心と体を整えてくれていると感じます。
ヨガと食生活のギャップ
ヨガをしていると言うと、「食にすごくこだわっていそう」と思われることがよくあります。「ベジタリアンなんですね?何が食べられるんでしたっけ?」と聞かれることもしばしば。うまく答えられずに戸惑うこともあります。さらには「グルテンフリーですか?」「カフェインや砂糖は?」と続くことも。「特に制限していません」と伝えると、「あ、そんなに食にこだわらないタイプなんですね」と思われることもあります。
……実際、そうかもしれません。“こだわっていない”というよりも、“縛られていない”のです。
食べるものは、自分で決めていい
「ヴィーガンかどうか」「ベジタリアンかどうか」にこだわるのではなく、何を食べるかは、自分の体と心に聞いて決めればいい。私はそう思っています。
私は幸い、アレルギーもなく、胃腸も健康で、消化不良もありません。今の食生活は、自分にとってちょうどよく感じています。無理せず心地よく、今の状態に満足しています。きっとこのバランスも、年齢や環境によって少しずつ変わっていくことでしょう。
食べることは、もっと自由であっていい
健康を大切にするのは素敵なこと。でも、食べることにルールを作りすぎたり、自分の心と体を気にせず、「ネットで見たから」とある食生活の実践で、かえって苦しそうに見える人もいます。本来、食べることはもっと自由で、シンプルでいいはずです。
心と体に耳を澄ませて、必要なものを、必要なだけ、感謝していただく。それだけで、きっと十分なんです。

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