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つながることが生むやさしさ

  • yukisyoga
  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

「迷惑をかけない」と「助け合う」ということ

前回のブログでは、アヒンサー(非暴力)とサティヤ(正直)を通して、“傷つけない優しさ”と“関わる勇気”について考えました。

今回は少し視点を広げて、ヨガの故郷・インドの話をしてみたいと思います。


日本の「迷惑をかけない」文化

「他人に迷惑をかけてはいけない」——日本で育った私たちにとっては、耳慣れた“常識”かもしれません。けれど、この考えが行きすぎると、知らないうちに自分を苦しめてしまうことがあります。


インドに根づく「助け合い」の精神

一方、ヨガが生まれたインドでは、「人は一人では生きられないのだから、手を貸しなさい」という考え方が根づいています。

会話や交流もとてもオープンで、時には「ちょっと図々しいな」と感じることもあるほど。それだけ、人と人とが「頼り合うこと」「関わり合うこと」を自然に受け入れているのです。


「つながる」ことがヨガの本質

ヨガという言葉は、サンスクリット語で「つなぐ」「結ぶ」という意味があります。人と人とのつながりがあるからこそ、人生はあたたかく、やさしくなるのだと思います。


行きすぎた我慢が生む「つらい連鎖」

日本人はとても我慢強く、相手に迷惑をかけないようにと努める傾向があります。でも、それが行きすぎると——

「私は迷惑をかけないようにしているのに、あの人は平気でかけてくる」

そんな怒りや悲しみが生まれ、相手を「迷惑な人」と決めつけてしまうこともあります。それは、とてもつらい連鎖です。


「おたがいさま」で生きる

本当は、誰にも迷惑をかけずに生きていける人なんていません。人は生きているだけで誰かに支えられ、手を借りながら日々を過ごしています。

だからこそ、「私も迷惑をかけているから、あなたの迷惑も受け入れるよ」そんなふうに思えたら、お互いが少しずつ楽になれるのかもしれません。

もちろん、すべてを許す必要はありません。でも、いざという時に「助けられる自分」であること。それが、心と体の成長につながる一歩だと思います。


分断の時代に、関わり合う勇気を

いまの時代、国や宗教、国籍の違いによってさまざまな“分断”が生まれています。

違いを恐れて拒むのではなく、関わり合う勇気を持つこと。それができたら、どんなに素晴らしいでしょう。

一人の力は小さくても、つながれば、大きな力になる。私は、そう信じています。



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